- 開業届を出さないとどうなるの?
- まだ収益0円だけど、開業届って提出する必要があるの?
と、開業届に戸惑う新米フリーランスの方は多いですよね。私も最初は戸惑いました。
この記事では、現役フリーランスが開業届を出すべきメリットと注意点を解説します。
今まで「開業届ってよく分からないし、後回しでいいや~」と思っていた方も、ぜひ一度目を通して頂けると嬉しいです。
この記事は5分で読めます☝
サクッと開業届を準備して本業に注力しましょう!
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そもそも、開業届って何?
開業届は「これからこういう事業をします!」と国にお知らせするための書類です。
提出は義務ですが、開業届を出さないまま事業を開始したとしても罰則はありません。
ただ、開業届を出さないことで「青色申告ができない」「事業用口座が開設できない」といった様々なデメリットが生じるので必ず提出しましょう。
どんな人が対象?
以下のような人は開業届を出しましょう!
- 個人事業主(フリーランス)として新たに事業を開始した人
- 副業として、事業所得にあたる収入がある人
事業を開始したすべての人が対象です。もし収益0円でも開業届は提出する必要があります!
提出期限
原則、開業後1ヶ月以内に提出することが義務付けられています。
もし期限を過ぎてしまった場合も提出はできます。出し忘れた人は今から提出しましょう。
提出先
開業届は、納税地を所轄する税務署長に提出します。
税務署の所在地を知りたい方は、国税庁のHP(「税務署の所在地などを知りたい方」)から確認ができます。
提出方法は、税務署窓口に持参・税務署宛に郵送・e-Taxで申請のいずれかです。
開業届を出すメリット
1.青色申告ができる
開業届を出す最大のメリットは、節税効果の高い青色申告を利用して確定申告*ができることです。
※確定申告とは…毎年1月1日から12月31日までの1年間に生じた所得の金額とそれに対する所得税の額を計算し、国(税務署)に提出・納税することです。
青色申告の代表的な節税特典は、以下のとおりです。 青色申告をするには、開業届と一緒に「青色申告承認申請書」を提出する必要があります。忘れずに準備しましょう!
▼マネーフォワードのクラウド開業届を使うと、質問に答えるだけで青色申告承認申告書が無料で自動作成できます。
2.屋号付きの事業用口座が作れる
開業届の屋号記載欄に屋号(商業上の名前)を記入することで、屋号付きの事業用口座が作れます。
屋号の記入は必須ではありませんが、屋号付き口座には以下のようなメリットがあります。
- 確定申告がラク
- 社会的信用につながる
確定申告がラク
屋号付き口座を作ることで、プライベート用と事業用で分けて管理でき、簡単に正しく確定申告ができるようになります。
社会的信用につながる
屋号付き口座は、フリーランスとして活動している証明となり、顧客や取引相手の信頼感・安心感を持ってもらいやすくなります。
3.小規模企業共済に入れる
小規模企業共済に加入するには、「確定申告書の控え」か「開業届の控え」を提示する必要があります。
事業を始めたばかりだと「確定申告書」がないことも多いので、「開業届」があると便利です。
小規模企業共済とは、フリーランスのための「退職金制度」です。掛け金の分だけ、支払う税金が安くなるなどの税制上のメリットがありオトクです◎
開業届を提出する際の注意点
失業保険が受けられなくなる
開業届を出すと、失業者ではなく、事業主とみなされるため失業保険の受給資格はなくなります。
もし、開業届を出したあとも失業保険を受給した場合は、不正受給となる可能性があるため失業保険受給中の方は気をつけましょう。
扶養に入れなくなる
配偶者の扶養に入っている場合、加入している健康保険組合によっては「個人事業主が扶養から外されるケース」や「一定の収入を超えると扶養から外れるケース」があります。
扶養から外れると保険料が増えるので事前に確認しましょう。
まとめ
この記事では、開業届のメリットと注意点を解説しました。
繰り返しになりますが、記事の内容は下記のとおり。
- 開業したすべての人に提出する義務がある
- 提出期限は開業日から1ヶ月
- 提出先は税務署
- 青色申告ができる
(青色申告承認申請書を提出するのを忘れずに!) - 屋号付きの事業用口座を作れる
- 小規模企業共済に入れる
- 失業保険が受けられなくなる
- 扶養に入れなくなる
私は、マネーフォワードのクラウド開業届で必要書類を自動作成して、税務署に持ち込みしました。チャットで質問できるので、初めて開業届を出す人におすすめのツールです。
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